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生き機ばたろ布を熱処理し安定化させる
仕上げ工程では、前工程から送られてきた生機ろ布を熱処理することによって、ろ布の特性や品質を安定化させます。
生機ろ布に熱水や熱風をあてることで、ろ過や集じん工程の高温環境においても寸法や特性が変化しにくい性質になります。
ろ布の表面をバーナーで毛焼きして余分な毛羽を取り除いたり、加熱ロールに通して平滑にすることで、ろ過物が付着しにくくなります。また、特殊な薬液を浸みこませ、撥水性や親水性などの性質を付与することができます。
仕上げを完了したろ布の外観や風合いを検査します。さらに、サンプルを抜き取り物性を測定し、ろ布の特性に異常が無いことを確認します。検査に合格したろ布は「ろ布原反」と呼ばれ、次の縫製工程へ出荷されます。