• 人工血管材料

    当社は長年培ったろ布製造技術を活かして、人工血管材料の製造も行っております。


    昭和30 年ごろ、我が国医療において人工血管は輸入品で高価であり入手困難なため、臨床実験が思うように進まない状況にありました。そこで名古屋大学医学部から相談をうけた創業者中尾善宣は、「熱意を以て研究開発に努力し、誠意を以て社会へ奉仕する」の理念のもと、橋本義雄・神谷喜作 両先生のご指導を得て、この新しい分野への挑戦に踏み出しました。


    途中、伊勢湾台風で織機工場が浸水するなど幾多の困難を乗り越え、ようやく完成した製品は、全国の大学病院等で400 人以上の臨床実験に使用され、昭和42 年第12 回全日本プラスチック製品コンクールで通産大臣賞を受賞し、昭和57 年日本血管外科研究会から感謝状を賜るに至りました。


    当社はこの技術と理念を受け継ぎ、今後も医療技術の発展に貢献したいと考えております。